取引所のシステム―各「注文の種類」の説明

>>Limit Order (リミット・オーダー、略称:LO)
約定条件
Fill and Store (FaS)…約定できる数量は約定し、残枚数は板に残る。
説明
旧システムの指値注文にあたります。
価格を指定して発注する売買注文です。売り注文であれば指定した価格以上で約定し、 買い注文であれば指定した価格以下で約定します。
発注した数量の全部又は一部に対当する数量がなく未約定の数量が残った場合は、 その残数量は板に残ります。

例)下記の注文状況で2093円のLOの買い注文を30枚発注した場合
2093円で10枚出ている売り注文に対当し約定します。 約定しなかった20枚は指定した2093円のLOとして板に
残ります。

>>Market Order (マーケット・オーダー、略称:MO)
約定条件
Fill and Kill (FaK)…約定できる数量は約定し、残枚数はキャンセルされる。
説明
価格を指定しないで発注する売買注文です。
価格を指定せずに発注する点は旧システムの「成行注文」と似ていますが、成行注文が原則全量約定されるものだったのとは異なり、 MOでは全量約定は保証されません。発注した数量の全部又は一部に対当する数量がなく未約定の数量が残った場合、 残枚数はキャンセルされ、板には残りません。
また、板状況によっては現在値とかけ離れた値段で約定する可能性もあるため、発注時には板の状況をよく 確認する必要があります。

例)下記の注文状況でMOの買い注文を30枚発注した場合
2093円で10枚、2094円で5枚、2095円で5枚約定します。 約定しなかった10枚はキャンセルされます。


>>Best Limit Order (ベスト・リミット・オーダー、略称:BLO)
約定条件
Fill and Store (FaS)…約定できる数量は約定し、残枚数は板に残る。
説明
発注時には価格を指定せず、売りまたは買いの別のみ指定します。 発注時の板状況に応じ、次の@〜Aのような取扱いとなります。
@ 同サイドの最良気配値(※1)と同じ価格のLimit Orderとして板に登録されます。
A 同サイドに注文がない場合、キャンセルされます。
(※1) 同サイドの最良気配値 :
売り注文では、売り気配値のうち最も安いもの / 買い注文では、買い気配値のうち最も高いもの

例)下記の注文状況でBLOの買い注文を30枚発注した場合(発注時に価格の指定はできません)
同サイドの最良気配値である2092円のLOとして登録
されます。
約定の優先順位はすでに板に登録されている2092円
の後です。


>>Market To Limit Order (マーケット・トゥ・リミット・オーダー、略称:MTLO)
約定条件
Fill and Store (FaS)…約定できる数量は約定し、残枚数は板に残る。
説明
発注時には価格を指定せず、売りまたは買いの別のみ指定します。 発注時の板状況に応じ、次の@〜Bのような取扱いとなります。
@ 反対サイドに注文がある場合、反対サイドの最良気配値(※1)と約定します。
一部約定した時の残枚数は、その約定価格のLimit Orderとして登録されます。
例)下記の注文状況でMTLOの買い注文を30枚発注した場合(発注時に価格の指定はできません)
反対サイド(売り気配)に注文があるので、反対サイドの
最良気配値(最も安い売り気配)である2093円で10枚
約定します。
約定しなかった20枚は2093円のLOとして板に登録され
ます。
A 反対サイドに注文がない場合、同サイドの最良気配値よりも1ティック(※2)有利な価格 (約定が優先される価格、売り注文なら最も安い売りより1ティック安い価格、買い注文なら最も高い買いより1ティック高い価格) のLimit Orderとして板に登録されます。
例)下記の注文状況でMTLOの買い注文を30枚発注した場合(発注時に価格の指定はできません)
反対サイド(売り気配)に注文がないので、同サイド
(買い気配)の気配を確認します。
同サイドの最良気配値(一番高い買い気配)の2092円
より1ティック有利な2093円のLOとして板に登録されます。
B 両サイドとも注文がない場合、キャンセルされます。
(※1) 反対サイドの最良気配値 :
売り注文では、買い気配値のうち最も高いもの / 買い注文では、売り気配値のうち最も安いもの
(※2) ティック :
価格の最小単位のことで、東京金は1円、東京原油は10円、東京ゴムの場合は10銭など


>>Stop Order (ストップ・オーダー、略称:SO)
説明
ある注文を発注するために、条件をつけることができる注文方法です。
「注文が有効となる条件(コンバートする条件)」と「板に登録される注文(コンバート後の注文)」を指定して発注します。 コンバートする条件が満たされた場合に、コンバート後の注文が板に登録されます。
旧システムにある「ストップ注文」「逆指値注文」とは全く異なりますので、ご注意ください。
旧システムのストップ注文、逆指値注文は、指定した価格より不利な値段(売り注文では指定価格以下、買い注文では指定価格以上)が 市場でついた場合に、成行注文として発注されました。
しかし、現行システムのStop Orderでは、指定した価格の有利不利に係わらず、次の@〜Bの条件をつけることができ、 条件が満たされた場合にLimit OrderまたはMarket Orderが板に登録されます。
注文の優先順位はStop Orderを発注した時間ではなく、コンバート後(条件が満たされた後)の注文が板に登録された時間で決まります。
なお、寄り前の発注も可能ですが、コンバートするのはザラバに移行した後からです。
≪コンバートする条件≫(コンバート後の注文を発注するために指定する条件)
@条件となる限月の直近の約定値段が指定した価格と同値、もしくはそれ以下(以上)となった場合
A条件となる限月の売り気配値が指定価格以下(以上)となった場合
B条件となる限月の買い気配値が指定価格以下(以上)となった場合
≪コンバート後の注文≫(板に登録される注文)
@〜Bの条件を満たしたら…
1. 指定していた限月にLimit Order(FaS)を発注
2. 指定していた限月にMarket Order(FaK)を発注
3. 指定していた限月にBest Limit Order(FaS)を発注
4. 指定していた限月にMarket To Limit Order(FaS)を発注
なお、東工取、東穀取では他にも注文の種類・約定条件を指定することが可能ですが、当社におけるシステムの関係上、お出しいただけません。 ご了承ください。

市場の分類について
Stop Orderでは「コンバートする条件に指定した限月」と「条件を満たした場合に有効となる注文の限月」は、 同一市場であれば異なる商品間で指定が可能ですが、異なる市場間の商品を組み合わせて発注はできません。
市場の分類は次のようになっています。
市場 銘柄
貴金属 金(標準、ミニ、コール、プット)、白金(標準、ミニ)、銀、パラジウム
アルミニウム アルミニウム
石油 原油、ガソリン、灯油
ゴム ゴム
中京石油 中京ガソリン、中京灯油
農産物 とうもろこし、一般大豆、Non-GMO大豆、小豆、アラビカコーヒー、ロブスタコーヒー
砂糖 粗糖

したがって、金と原油、ゴムとガソリン、アルミニウムと金ミニ、一般大豆と金などの組み合わせは不可となります。



>>その他の注文の種類、約定条件
上記でご紹介した注文の種類のほか、取引所では 市場運営の上でNon-Standard Combination Order (NSCO)を取り入れますが、 カネツ商事においてはシステムの関係上、不採用とさせていただきます。
Non-Standard Combination Order (ノン・スタンダード・コンビネーション・オーダー、略称:NSCO)
同一商品間の他、同一市場内の異商品間の限月間スプレッド取引に使用する注文方法。
買注文であればプラスの価格、売注文であればマイナスの価格として2限月の合算価格を指定し、合算価格を満たせば、任意の2限月が同時に約定します。

上記でご紹介した約定条件のほか、取引所では Fill or Kill (FoK)を用意していますが、カネツ商事ではシステムの関係上、不採用とさせていただきます。
Fill or Kill (略称:FoK)
全量が約定するか、全量約定できない場合にはキャンセルされる条件です。


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