| 各参加者の立場の損益例 |
| ここでは、様々な取引参加者が、それぞれ種々のポジション(建玉)をもっているものとして例を挙げ、取引を行うことで生じる各人の立場における損益を、図解しながらご説明します。 まずは一旦、オプション取引については置いておき、原市場で売買を行った場合の損益について考えてみましょう。 |
| >> | 原市場でのロングポジション |
| 初めに、原市場で買い(ロング)のポジション(建玉)を持った場合を考えてみます。 東工取の金先物市場において、1450円で買いのポジションを1枚持ちました。 金先物市場の価格が1500円まで上がったときに、このポジションを転売して手仕舞いすれば利益は50円、1550円のときなら利益は100円、…と、相場が上がるほど利益が大きくなっていきます。 相場が横ばいで、買い建玉時と同じ値段で売り手仕舞いすると、この時はプラスもマイナスも発生せず、損益はゼロとなります。 金先物の価格が建玉時よりも下がった場合には、1400円の時には50円の損失、1350円では100円の損失、…という具合に、相場が下がるほど損失は大きくなります。 以上をまとめると、1450円を損益分岐点として、45度の右肩上がりの損益図ができあがります。 |
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| >> | 原市場でのショートポジション |
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次に、原市場での売り(ショート)ポジションのケースです。 東工取の金先物市場において、1450円で売りのポジションを1枚持ちました。 金先物の価格が下がったときに、このポジションを買戻しにより手仕舞いすると、1400円の時には50円の利益、1350円では100円の利益、…という具合に、相場が下がるほど利益は大きくなっていきます。 相場が横ばいで、売り建玉時と同じ値段で買い戻すと、プラスもマイナスも発生せず、損益はゼロです。 金先物相場が1500円まで上がったときに買い手仕舞いすれば損失が50円、1550円の時なら損失は100円、…と、金先物の価格が上がるほど損失が大きくなります。 以上をまとめると、1450円を損益分岐点として、45度の右肩下がりの損益図ができあがります。 |
| さていよいよ、オプション取引の参加者の立場から、損益について考えてみます。 |
| >> | コール・オプションの買い手 |
| まず、コール・オプションの買い手の立場で考えてみます。 権利行使価格が1450円であるコール・オプションを、40円のプレミアムで買いつけました。 現在の原市場価格が1450円である場合、ちょうどATMの状態ですので、原商品の売買において利益も損も発生しません。しかしながら、オプションの買い手として既に、プレミアム40円をオプションの売り手に対し支払っており、支払ってしまったプレミアムは戻りません。したがって、このオプション取引における損益を考えると、40円の損失となります(図の、原市場価格が1450円の箇所を参照)。 金先物相場が1490円まで上がると、ITMの状態になり、権利行使すれば原市場価格より40円分有利に売買できるため40円分の利益となりますが、40円のプレミアムを支払っているため、オプション取引における損益ではプラスマイナスゼロということになります(すなわち、原市場価格1490円が損益の分岐点であるといえます)。原市場価格1490円以上では、相場が上昇すればするほど利益は増えていきます。 |
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| 一方、原市場において価格が下がり、OTMになってしまった場合には、権利を放棄してしまえば損益は発生しません。既に支払った40円のプレミアム分だけの損失で済むことになります。 一般に、「オプションの買い手は、利益無限・損失限定」と言われますが、このように、コール・オプションの買い手の場合、原市場価格が上昇するほど利益は(理論的には無限に)増え、その一方で原市場価格が下落しても損失はプレミアム分のみに限定することができるからなのです。 |
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| >> | コール・オプションの売り手 |
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今度は、コール・オプションの売り手の立場になって、考えてみましょう。 権利行使価格が1450円であるコール・オプションを、40円のプレミアムで売りました。 現在の原市場価格が1450円である場合、ちょうどATMの状態ですので、仮に買い手が権利行使したとしても利益も損も発生しません。しかし、オプションの売り手として既に、プレミアム40円をオプションの買い手から受け取っていますので、このオプション取引における損益を考えると、40円の利益となります(図の、原市場価格が1450円の箇所を参照)。 金先物相場が1490円まで上がった時に買い手が権利行使すると、原市場価格より40円不利な価格で売買しなければならないため40円分の損失となりますが、40円のプレミアムを受け取っているため、オプション取引における損益ではプラスマイナスゼロということになります(すなわち、原市場価格1490円が損益の分岐点であるといえます)。原市場価格1490円以上では、相場が上昇すればするほど損失が増えていきます。 |
| 一方、原市場において値段が下がった場合には、オプションの買い手は権利行使せず、放棄してしまうのが普通です。したがって、既に受け取った40円のプレミアムの分だけ利益を確保できることになります。 一般に、「オプションの売り手は、利益限定・損失無限」と言われますが、このように、コール・オプションの売り手の場合、原市場価格が上昇するほど損失は(理論的には無限に)増え、その一方で原市場価格が下落した場合に手に入る利益はプレミアム分が上限となっているからなのです。 |
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| >> | プット・オプションの買い手 |
| 続いて、プット・オプションの買い手の立場から、取引によって生じる損益を考えてみます。 権利行使価格が1450円であるプット・オプションを、40円のプレミアムで買いました。 現在の金先物相場が1450円である場合、ちょうどATMの状態ですので、原商品の売買において利益も損も発生しません。しかしながら、オプションの買い手として既に、プレミアム40円をオプションの売り手に対し支払っており、支払ってしまったプレミアムは戻りません。したがって、このオプション取引における損益を考えると、40円の損失となります(図の、原市場価格が1450円の箇所を参照)。 金先物相場が1410円まで下がると、ITMの状態になり、権利行使すれば原市場価格より40円分有利に売買できるため40円分の利益となりますが、40円のプレミアムを支払っているため、オプション取引における損益ではプラスマイナスゼロということになります(すなわち、原市場価格1410円が損益の分岐点であるといえます)。原市場価格1410円以下では、相場が下落すればするほど利益は増えていきます(ただし、原市場価格が0円より下がることはありませんので、損益分岐点=この例では1410円が利益の上限となります)。 |
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| 一方、原市場において価格が上がり、OTMになってしまった場合には、権利を放棄してしまえば損益は発生しません。既に支払った40円のプレミアム分だけの損失で済むことになります。 一般に、「オプションの買い手は、利益無限・損失限定」と言われます。このように、プット・オプションの買い手の場合、原市場価格が上昇するほど利益が増え(厳密には無限なわけではありません)、その一方で原市場価格が下落しても損失はプレミアム分のみに限定することができるからなのです。 |
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| >> | プット・オプションの売り手 |
| 最後に、プット・オプションの売り手における損益を考えてみましょう。 権利行使価格が1450円であるプット・オプションを、40円のプレミアムで売りました。 現在の金先物相場が1450円である場合、ちょうどATMの状態ですので、仮に買い手が権利行使したとしても利益も損も発生しません。しかし、オプションの売り手として既に、プレミアム40円をオプションの買い手から受け取っていますので、このオプション取引における損益を考えると、40円の利益となります(図の、原市場価格が1450円の箇所を参照)。 金先物相場が1410円まで下がった時に買い手が権利行使すると、原市場価格より40円不利な価格で売買しなければならないため40円分の損失となりますが、40円のプレミアムを受け取っているため、オプション取引における損益ではプラスマイナスゼロということになります(すなわち、原市場価格1410円が損益の分岐点であるといえます)。原市場価格1410円以下では、相場が上昇すればするほど損失が増えていきます(ただし、原市場価格が0円より下がることはありませんので、損益分岐点=この例では1410円が損失の上限となります)。 |
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| 一方、原市場において値段が上がった場合には、オプションの買い手は権利行使せず、放棄してしまうのが普通です。したがって、既に受け取った40円のプレミアムの分だけ利益を確保できることになります。 一般に、「オプションの売り手は、利益限定・損失無限」と言われます。このように、プット・オプションの売り手の場合、原市場価格が上昇するほど損失が増え(厳密には無限なわけではありません)、その一方で原市場価格が上昇した場合に手に入る利益はプレミアム分が上限となっているからなのです。 |
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