| 時間的価値と下部要因 |
| >> | 時間的価値(時間価値) |
| 時間的価値は、今後、どのくらいの利益が得られる期待性があるかを表します。あるオプションが今後(満期日までの間に)、どれだけの利益を挙げる可能性があるのかを見て、その期待値を評価するわけです。 時間的価値を分析すると、次の3つの要因の組み合わせで導き出されることが、これまでの研究からわかっています。 ・価格変動率(ボラティリティ) ・満期までの期間(残存期間) ・金利(※1) これらの要因が様々に変化することにより、時間的価値に対してどう影響を及ぼすのか、もう少し詳しく考えてみます。 |
| >> | 価格変動率(ボラティリティ)の高低 |
| オプションの時間的価値は、将来的にどのくらいの利益が得られる期待があるかを表すものですので、原商品の値動きが激しくて、将来の原商品価格がどうなるかという不確実性が高いほど、時間的価値は高くなります。逆に、将来の価格に関し不確実性が低いほど、時間的価値は低くなります。 例えば、今後満期までの間、金先物の値段が1円も動かないことが決まっているとしたならば、金先物オプションの各銘柄の価値は、現時点での本質的価値の分だけで決定してしまい、時間的価値は意味をなさなくなってしまうことは容易にご想像いただけることでしょう。 将来の原商品価格がどれだけ変動するかに対する期待度を表す尺度として、価格変動率(ボラティリティ)が利用されます。価格変動率は、値動きの激しさを指標化したものです。 コール・プットに関わらず、価格変動率が高いときほど時間的価値は高くなり、低いときほど時間的価値は低くなります。 |
| >> | 満期までの期間(残存期間)の長短 |
| 時間的価値の考え方の繰り返しになりますが、時間的価値は将来的にどのくらいの利益が得られる期待があるかを表すもので、将来の原商品価格の不確実性が高いほど、時間的価値は高くなります。 したがって、同じ商品を原商品とする同じ権利行使価格のオプションでも、満期までに残された期間(残存期間といいます)が異なると、時間的価値も異なってきます。 例えば、満期日を明日に控えた金先物オプションを考えてみましょう。このオプションは残り取引日が1日しかなく、この1日では制限値幅という一定の範囲内でしか原市場価格が動くことを期待できません。このオプションの時間的価値が、満期までまだ半年も残っているオプションと比較すると、遥かに低いものにならざるを得ないことは明らかでしょう。 このように、残存期間の長さも時間的価値を決定する要因であり、コール・プットに関わらず、残存期間が長いほど時間的価値は高くなり、短いほど時間的価値は低くなります。 |
| ※1 | 金利の高低も時間的価値を上下させる要因の一つですが、価格変動率の高低や残存期間の長短に比べると、時間的価値に対して与える影響はあまり大きくありません。実質的には無視しても構わないでしょう。 |
| >> | 時間的価値の各要因のまとめ |
以上をまとめると、時間的価値を構成する各要因については、次のようになります。
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